※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

はじめての離乳食  授乳間隔(いつから/管理栄養士)

授乳間隔と生活リズム

離乳食の前には授乳時間を3~4時間空けておきましょう。夜中に4~5回起きて、その度に授乳をしている場合、午前中の1回食を食べてくれないことが多くみられます。やはり、おなかがすいていないと食べる気しませんよね。授乳時間を空けて、お腹が空いている感覚を赤ちゃんに教えていきます。

夜は何時に寝かせていますか?4か月以降には体内時計が少しずつ発達し、昼夜の区別がつきはじめます。この頃から、就寝時間、起床時間を意識して規則正しい生活リズムを作っていきましょう。規則正しい生活リズムを作っておくと、午前の離乳食が進みやすくなります。

哺乳反射の消失(5か月頃)

哺乳反射をご存知ですか?哺乳反射とは生まれたばかりの赤ちゃんは目がほとんど見えなず、自力で体を動かすことができないため、乳首を探し、見つけると口を開いてくわえ、吸い付いて母乳を飲むという生きるために備わった原始反射です。誰にも教わったわけではなく、人間が生きていくためにもともと持っている能力になるわけです。赤ちゃんは手足よりも口の中の感覚が敏感なので、なんでも口に入れて確かめようとします。4か月過ぎから哺乳反射が減弱してきます。それに合わせて、スプーン、離乳食の準備を始めていきましょう。

原始反射

顎や舌は一緒に動き、口唇と顎は閉じることなく、開いたまま嚥下(飲み込み)を行うことが出来ます。

出生後1か月

口腔内に入ったものに対して、何であれ、哺乳反射が優位に働きます。赤ちゃんの”生きたいと思う力”が母乳やミルクを飲む力になっているのですね。母乳を飲む際は筋肉が疲労するまで吸い続けます。嘔吐したり、お口から乳汁が出てきてしまうのはこのためです。

出生後3~4か月

この頃になると哺乳反射が後退して、自律哺乳能が安定することで、自ら飲む量を調節するようになります。

出生後6~7か月

哺乳反射の動きが見られなくなるため、遅くともこの頃には離乳食を始めて、顎や舌の動きを別々に動かすことを学習させていきましょう。また、離乳食を繰り返していくことで、顎や舌が連動、協調して動かすことができる力を学習していくことになります。

信頼関係を形成する

4か月になると視覚もかなり発達し、聴覚よりも優位になります。ママとの強い信頼関係を作り始めるのもこの頃からです。携帯を触りながら、授乳するのではなく、赤ちゃんの顔を見ながら、笑顔で授乳してください。ママの笑顔や言葉がけで赤ちゃんは自分が大切にされている存在だと感じます。「いないないばあ」「たかいたかい」などの遊びも相互関係を深めるいい運動になります。できるだけ、赤ちゃんのそばにいて語りかけ、ふれあい、たくさんの関わりを持って信頼関係を築いて、離乳食に備えましょう。

成長曲線で確認する

母乳やミルクで順調に体重は増えているでしょうか?母子手帳に成長曲線のグラフがあると思いますが、時々、赤ちゃんの体重を測って標準値内にあるかを確かめてください。身長に比べて体重が軽い場合は母乳やミルクが足りていないかもしれません。離乳食を始める前に体重を適正にしておきましょう。離乳食が始まっても最初のうちはまだまだ栄養は母乳、ミルクからとる必要があります。2回食になってもまだ、離乳食後の授乳は必要です。

離乳食調理セット

いろんな離乳食グッズが販売されています。離乳食を始めて1か月は擦ったり、裏ごししたりすることが必須です。楽しみながら、ご自分に合った調理セットを探してみてください。ママが離乳食を楽しみにしているとお子さんもきっと楽しみにしてくれると思いますよ。(管理栄養士 こざわさなえ)

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