※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

離乳食 進め方(初期~完了期/管理栄養士):月齢に合わせた形態とひとくちの量

離乳食 10倍がゆを始める時

まず、10倍がゆから始めます。写真は5倍がゆですが、最初から炊飯器で10倍がゆで炊いても構いません。7倍で炊いても構いません。そこに、お湯を足しながら、すり鉢やバーミックスで10倍がゆにしていけば、問題ありません。どのくらいが10倍がゆかというと、サラサラと流れるポタージュ状になればOKです。

最初は舌触りが滑らかなようにしっかり、すりつぶしたり、裏ごしします。赤ちゃんが上手に飲めて、1週間ほどしたら、写真のように少しづつ、粒を残していき、お湯の量も減らしていきます。調節ができるという点では7倍がゆか5倍がゆを作って、お湯で調節したものを冷凍保存しておく方が便利かもしれません。

おかゆが順調に進めば、2週目からは野菜が始まります。そんな時にお勧めなのが”炊飯器で温野菜を作る”ことです。

5倍がゆの水を入れ、今回はその上にかぶ、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもを入れてみました。他にも、キャベツ、大根、さつまいもなどを入れることができます。ただし、細かく刻むのではなく、大きいサイズのまま、大胆に入れてください。これなら、2週目からの野菜も手間がかからずに済みます。初めての野菜はおかゆのようにポタージュ状にして小さじ1杯程度を目安にあげてください。

おかゆも野菜もこのような底の浅いスプーンで、このくらいの量をあげてみましょう。小さじ1杯ずつ食べれたら、たくさん褒めてあげましょう。最初は嫌な顔をするかもしれませんが、これから、これらの味を覚えていくのです。「おかゆ美味しいね」「玉ねぎさんはあまいね」と声をかけながら、スプーンを口の下方から持ってきて、下唇の上の置きます。そうすると、自然にお口が開きます。

モグモグ期になったら

7倍がゆで炊いた野菜を使って、野菜の形態を変えていきます。1回の野菜の量は20~30gが目安です。炊飯器の野菜で1回の量20gを量ってみました。

玉ねぎなら、2枚くらい☟

かぶなら、小さめ1/4から1/6個くらい☟

じゃがいもも同じくらい☟

最後ににんじんだったら、1cm強の厚みのものが1切れ☟

何となく、野菜20gがどのくらいか分かってきましたね。中期になったら、1つの野菜ではなく、これらを組み合わせて20gにしてください。成長するにしたがって、いろんな栄養素が必要になっていきます。

今回はにんじんとじゃがいもで20gにしてみました。まずは、にんじんだけをつぶしていきます。初期ではしっかり、擦ってきたと思いますが、中期になったら、きれいにする必要はありません。粗みじんになっているのが分かりますか?モグモグ期では赤ちゃん自身に擦ることをやってもらいます☟

次にじゃがいもはさらに荒く擦ります。にんじんの後にすり鉢を使ったので、少し、にんじんが入っていますが、大きいじゃがいもが1つあるのが分かりますか?☟

そして、にんじんとじゃがいもを混ぜて、とろみをつけました☟

これは中期の初めです。この頃から、スプーンの種類を変えていきます。底に厚みのあるものを使っていきましょう。そして、ひとくちの量はこのくらいです。ひとくちの量が少ないと赤ちゃんはモグモグの練習にはならないのです☟

カミカミ期になったら

後期になると、1回のおかゆの量も増えます。3倍がゆが90g程度です。お子さんの集中力は15~20分です。5分持たないお子さんもいらっしゃるでしょう。スプーンの種類も変えて、ひとくち量を増やしていきましょう☟

 

パクパク期になったら

完了期になったら、大人のご飯とおなじでもかまいません。大人と同じご飯で1回90g程度が目安です。それでも、3回だけでは栄養が足りなくなってしまうので、補食が必要になります☟

(管理栄養士 こざわさなえ)

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