管理栄養士のコメント
手づかみ出来るものがたくさん用意されていますね。最初は指を器用に使うことができないので、手づかみ食べと言っても手のひら中心でわしづかみしかできません。わしづかみしたものを手のひらの中でぐちゃぐちゃににしてその手でいろんなところを触ってくれるので大変です。また、口まで運ぶ調節もうまくいかないのでボロボロと床に落としてしまう(わざとの時もあります)ことも多々あります。手の届くところにおしぼりを置いておき、こまめに拭いてあげましょう。下手でも手づかみ食べを続けることで自ら食べる意欲を育て、目と手と口の連携や、上手に指を使うことを覚えていきます。
フォークも用意されていて、いいですね。最初はフォークに刺したものを目の前においてあげます。「どうぞ」と言って、手渡してあげてもいいです。距離感が分からなくて、お口からずれて入れようとしますが、これも学習することですんなり、お口に入るようになります。その時は「上手だね」とほめることをお忘れなく。大人の言葉かけがお子さんの自信につながっていきます。
ママが持っているスプーンが欲しくて握ってしまうときは、子供用のスプーンを1本用意します。振り回したり、投げたりママが持っているものを次々に欲しがることもありますが「ママに1本貸してね」といいながら、柄の長い離乳食用スプーンであげてください。
手づかみ食べが出来るようになるには
1⃣ 食べ物のサイズ、柔らかさを認知する能力
2⃣ 指でつまむことが出来る緻密性
3⃣ 目と手の協調運動の発達
などが必要になります。これらの能力は日常の遊びの中からでも鍛えることが出来ますね。
便秘している時は?
離乳食が進むと知らぬまに母乳の量が減ってることがあります。ミルクを作る量は変わっていませんか?まず、チェックしてみてください。便秘の対処方法ですが、
〇 りんご、みかんを擦ってこし、ジュースを作る。または100%ジュースを購入し、2倍に薄めて1日30~50ccを何回かに分けて飲ませます。一度に飲ませると、お腹いっぱいになって離乳食を食べないかもしれませんのでご注意ください。
〇 離乳食で積極的に食物繊維等を摂って行きましょう。里芋、長芋、納豆、きのこ類、海藻類、野菜などを組み合わせて試してみてください。
〇 9ヶ月以降でしたらバターやサラダ油を少量使うこともできます。
〇 かぼちゃやさつまいもは腸内で発酵するとガスが腸を刺激するので便秘の時は少量にしておきます。
下痢の時は?
〇 電解質飲料、みそ汁などを水分補給として摂ります。柑橘系果汁や糖分が多いものは避けましょう。
〇 食事はごはん、パン、うどん中心で食物繊維の少ない野菜を煮物、みそ汁にします。たんぱく質は脂質の少ない豆腐、白身魚、鶏のささ身を利用します。