※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

幼児食 オートミール(2歳/あおいママさん):1歳半~2歳の摂取量(鉄・カルシウム・食物繊維)

ママのつぶやき

初めて幼児牛乳にチャレンジ。気に入っていました。オートミールはあまり噛まずに食べられるので、食べやすいのか?よく食べてくれます!温かいので、寒い日には良さそうです。

管理栄養士のコメント

オートミール

オートミールとはオーツ麦を食べやすく加工したものです。数種類あるようですが、脱穀した麦を蒸してローラーで伸ばし、乾燥させたロールドオーツをさらに細かくしたクイックオーツが料理に使いやすいように思います。☟

《オートミールの栄養成分(1食10g当たり)》

熱量38kcal、たんぱく質1.4g、脂質0.6g、炭水化物7g、食物繊維0.9g、塩分0gでした。

≪エネルギー源≫

2歳児の1回のご飯量はコンビニのおにぎり1個分(100g)くらいが目安ですので、およそ160kcalです。オートミールに置き換えると45g程度あれば、ご飯の代わりとして十分エネルギーは補給できます。(オートミール大さじ1杯は6gですので、大さじ7杯強が45gになります)写真がちょうど45gになります。子どものお椀を使用しています。このままでは食べにくいですし、美味しくないので、牛乳や豆乳、スープなどに浸して食べるとご飯やパンがなかった時にも主食として代用できます。

≪食物繊維≫

食物繊維は1食で約4g摂れます。2歳児の食物繊維に関する摂取基準はありませんが、便秘気味であったり、野菜嫌いであったりするお子さんには有効かもしれません。ただし、噛まずに飲み込めてしまうので、お口の筋肉を鍛えることは出来ません。別の料理でしっかり噛めるようにしていきましょう

≪たんぱく質≫

オートミールのたんぱく質量はお米の2倍近くありますが、このオートミールだけではたんぱく質は足りません。2歳児では活動が活発になるため、筋肉の形成が必要になってきます。一番簡単な方法としては牛乳、豆乳と組み合わせるとたんぱく質は取れていきますが、それだけでは少し足りないので、肉や魚、卵を少しプラスしていきましょう。ちなみに1日に摂りたいたんぱく質量は40gです。

≪鉄分≫

産まれてから6か月頃まではお母さんから十分な鉄分をもらっているので足りていますが、7か月頃からは徐々に減ってきてしまいます。鉄は酸素をからだの隅々にまで届けてくれる成長期には欠かせない大切な栄養素です。母乳に含まれている量は少ないので、1歳を過ぎたら、食事からしっかり鉄分を摂っていきましょう。フォローアップミルクを適度に活用してもいいと思います。赤身のお肉、お魚やほうれん草などの葉物野菜を毎日摂るようにします。オートミールには白米よりも多く鉄分が含まれますので、上手に活用していきましょう。1日の摂取目安は4.5㎎程度です。

≪カルシウム≫

カルシウムが骨の成長に必要なことはご存じだと思いますが、そのほかにも神経伝達、筋肉の刺激、ホルモン調整などに必要不可欠な栄養素でもあります。不足しないように摂りましょう。1歳を過ぎたら、牛乳が飲めますが、小魚、豆類など1日400~450㎎程度を目安にいろんな食品から摂れるといいですね。

栄養成分比較

お米10g、ご飯1食分、オートミール10g、オートミール1食分の栄養成分比較をしてみました。☟

お米(10g) ご飯(100g) オートミール(10g) オートミール(45g)
熱量 35.8kcal 168kcal 38kcal 171kcal
たんぱく質 0.6g 2.5g 1.4g 6.2g
脂質 0.09g 0.3g 0.6g 2.6g
炭水化物 7.7g 37.1g 7g 31.1g
食物繊維 0.5g 1.5g 0.9g 4.2g
0.08㎎ 0.1㎎ 0.4㎎ 1.8 ㎎
カルシウム 0.5g㎎ 3㎎ 5㎎ 21㎎
食塩相当量 0g 0g 0g 0g

【出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)】

たんぱく質・食物繊維・鉄・カルシウムが豊富に含まれています。上手に活用すると効率的に栄養補給が出来そうです。補食としても利用できそうですね。

補食(おやつ)1食分のエネルギー量の目安

1~2歳 100~150kcal
2~3歳 150~200kcal

〇 バナナ半分と牛乳(150ml程度)

〇 俵型おにぎり(シラスと青のり入り)2個程度

〇 きな粉マカロニ

〇 蒸しパン

エネルギー源である炭水化物と不足しがちなカルシウムを含んだ牛乳や小魚、豆類をうまく組み合わせた補食がお勧めです。オートミールも補食として最適です!

オートミールのレシピ

オートミールのポップコーン

フライパンにオリーブオイルやバター(小さじ/2杯程度)を薄く敷き、オートミール(20g程度)を入れて、中火で炒めます。ほんのりと焼き色がついてきて、ポップコーンのような香ばしい香りが漂ってきたら、火を消します。日が強すぎたり、加熱時間が長いと焦げてしまうので、早めに火を消して余熱で加熱したり、フライパンを動かしたり、箸などで混ぜながら、焦がしすぎないように注意しましょう。お好みで塩を少々かけてください。☟

そのままで食べることも出来ますが、ヨーグルトやアイスクリームに果物と一緒に添えたり、“クルトン”のようにスープに浮かせたり、サラダのトッピングとして使えば、嫌いな野菜も食べてくれるかもしれません。☟

ちょっとおしゃれになって、栄養価もアップします。

幼児牛乳

牛乳はどの種類でもいいのですが、お子さんが気に入ったということで幼児牛乳について調べてみました。

メーカーによると、「成分は1本(100ml)当たり  エネルギー68kcal、たんぱく質3.3g、脂質3.0g、炭水化物4.8g、食塩相当量0.1g、カルシウム114㎎ ※成分表示は変わる場合がありますので、必ずパッケージの栄養成分表示にてご確認ください。」との告知があります。「優良牛乳」の表示が出来るのは無脂乳固形分、乳脂肪分、細菌数、細胞数について公正競争規約の定める品質基準を満たしているからのようです。

牛乳は100ml(103g)当たり エネルギー69kcal、たんぱく質3.4g、脂質3.9g、炭水化物4.9g、食塩相当量0.1g、カルシウム110mg ※7訂成分表より

脂質は少し少なめですが、そのほかの栄養成分はあまり変わりがないようですね。パッケージがかわいいし、持ちやすいので、気分転換、ご褒美、外出時(要冷蔵)など牛乳と併用して使ってみてもいいですね。

2歳児のエネルギー配分について

個人差はありますが2歳ごろには毎日1000kcal程度のエネルギーをバランスよく、摂りたいところです。では「バランスよく」とはどういうことなのでしょうか?目安として糖質から約57%、たんぱく質から約16%、脂質から約26%のエネルギーを取れるといいですね。3回の食事がご飯でしたら100g×3回+補食ロールパン×2回程度で糖質が57%、570kcalになります。たんぱく質16%、160kcalは魚・肉・卵・豆類・乳製品を各30g程度ずつ、毎日摂りたいですね。脂質26%、260kcalはオリーブオイル大さじ2杯程度です。その他に野菜を1日120g摂れるといいですね。補食(食事を補うおやつ)が間食(食事に間に食べるお菓子)になり、ドーナツ、ミルクチョコレートなど糖質や脂質も多いものを与えてしまうと、バランスがいっぺんに崩れてしまいます。2歳になったら、成長のために、間食ではなく、補食を意識させていきましょう。身長が伸びて、筋肉がついてくる時期です。主食、主菜、副菜を意識して、バランスよく食べて、元気に遊ばせてください!(管理栄養士 こざわさなえ)

2~3歳頃のストレス症状について

子どもの心と体はまだ発達段階にあります。心の反応がお腹が痛い!食欲がない!眠い!など体の症状として現れます。それは心のサインかもしれません。子どもは自分の気持ちを上手く言葉で伝えられないため、それがストレスとなってしまいます。親のストレスが子どもに影響することもあります。基本は規則正しい生活リズムです。昼間は体をしっかり使って、夜は早寝し、睡眠時間を確保しましょう。

また、筋弛緩法を使って、親子でストレス解消をしてみましょう。

筋弛緩法・・・意識的に握りこぶしを作って(または顔の中心に力を入れて。または肩をあげて)5秒力を入れた後、力を抜く。それを繰り返す。お気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたり、親が子どもをぎゅっと抱きしめることもリラックス効果があります。スキンシップをするとオキシトシンという愛着ホルモンが分泌され、ストレス解消につながって、体の不調も改善されるかもしれません。

同じことを繰り返す行動について

同じことを繰り返すことでいろんな発見をしています。自分が生まれたこの世界の面白さを探しているのです。そして、自分の行動に反応があることが楽しくてしょうがないのです。その興味によって将来の職業が分かるかもしれません!? お子さんの反応をじっくり観察してみてください。

繰り返しに付き合えないときはすぐにやめるのではなく、限度を決めて終わりにします。満足すると子どもは離れることが出来ます。また、満足するまで付き合ってくれたことを知っている子どもはいざというときに親の事情を察して譲ってくれます。周りの人が日頃どういう風に自分を扱っているかについて子どもは敏感なようです。

なんで?という質問を繰り返す行動について

コミュニケーションを求めている行動なのでいい加減にあしらわないことが大切です。大人がちょっと困っている様子も心地よいようです。そんな時は「なんでだと思う?」と切り返してみるのもいいかもしれません。よいコミュニケーションツールとして「なんで?」を親子で使ってみると楽しくなるかもしれません。

突然、大きい声を出す行動について

自分の思いを伝える時に言葉では間に合わないときに大きな声が出ます。「静かにして!」と注意するのではなく、どうして欲しかったのか?何に起こっているのか?言語化して聞いてあげましょう。ユングによると外交的な人はエネルギーを外に向けるタイプ、内向的な人はエネルギーを収めるタイプです。大きい声を出すお子さんは外交的になります。あなたのお子さんはどちらですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です