※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

Q&A:市販品の添加物について

Q&A:市販の食べ物には、特に菓子パンなどには、イーストフードなどの添加物が入っていると思い、気になっています。安全性など、どのように思われますか?

食品添加物についてですが、利便性を追求し、長持ちをさせる・香りをつける等のためには、何らかの薬物・加工物を使わざるを得ない状況です。日本には厚生労働省が管理する食品安全委員会にて、安全性を評価しています。現在、日本において464品目が指定添加物として登録されており、(令和2年1月15日改正まで)、安全かどうか・使用できる量等を判断して使用されています。実際、使用量は微量ではありますが、個々人によって食べる物や種類が大きく異なるため、一人一人を考えると、摂取量も変わってくるのが現状であると言えます。そして、市販された食品には、さまざまな種類の添加物(防腐剤・改良剤・香料等)が使われており、これらには表示の義務があります。表示は、物質名で記載され、保存料・甘味料等の用途で使用されたものについては、その用途名も表記しなければなりません。表示基準に合致しないものの販売等は禁止されています。なお、食品に残存しないもの等については、表示が免除されています。できるだけ体に入れない工夫としては、

①食品表示を見て、記載材料が少ないものを選ぶ。(カタカナのものが少ない方など)
②大きめのものより小分けのものを選び、できるだけ早めに使い切る。
③食べものが偏らない選び方をする・ある食べものに「はまらない」ようにする。
④作り手の分かるもの、地元ものを選ぶようにする。
⑤できるだけ、(一部分でも)手づくりする。

これらの5つのどれかを、毎日の生活に少しでも取り入れることで、体に入れる量が変わります。なかなか習慣にすることは難しいですが、食べ物を選び、購入する際に心がけていくことが大切です。我が家のお財布との兼ね合い、家計の状況もあると思いますので、出来る時にできる分から。そして、「自分の歯でしっかりかむこと」が大切と言われています。(一部の医師、歯科医師や医療関係者が言われている考えですが…)これは、人間には薬物を排除する力、体外に出す力が備わっていると言う考え方です。かむことで、唾液をしっかりと出し、食べ物と混ぜ合わせることが、体に不必要な成分と中和する・または緩和作用があると言われています。人間の持つ力を信じて。ぜひ、保護者のみなさまから、日ごろからかむことを意識して、お子さんにもその大切さをお伝えいただければ幸いです。
参考:2017オールガイド食品成分表 実教出版・厚生労働省ホームページ「食品添加物」より

(管理栄養士 松下みゆき)

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