ママのつぶやき
エアコン工事中だったので、パパッと簡単な物を。お弁当メニューのようになってしまいました。お握りは鰹節と少しお醤油を混ぜて味をつけてみました。
管理栄養士のコメント
右手にスプーンを持って、何からどうやって食べようかなと考えている姿がとてもかわいいですね。子供に選択肢を与えるというのはこの時期にはとても大切なことです。口を開けているだけではお子さんは成長していきません。どうしたら、自分で食べれるか工夫してみてください。一口サイズのおにぎりはとてもいいアイデアですね。また、おかずを1種類ずつ分けて、転がらないように深い器に入れているのも良いアイデアです。近くにマグが置いてありますが、食事の途中で頻繁に水分をとることは避けましょう。自分で飲み込むことを避け、流し込んでしまうからです。
1歳の頃
食べる事に集中しない
子供の集中力は長くは続きませんので、食事は20分程度で切り上げましょう。食べる前には遊んでいたもの片づけて、片づけたら食事時間になるというルーティーンを作ります。また、足が浮いてしまうような食卓イスではなく、しっかり足がつき、安定した姿勢を保てるイスをを用意します。集中力が持続するかもしれません。
好き嫌いをする
無理強いすると食事の時間が嫌いになってしまいます。味、固さ、食材や調理法を変えてみてください。好きなものに少し混ぜるところから始めてみるのも効果的です。
食べる量が安定しない
成長曲線を確認してください。順調に体重が伸びているようなら、大丈夫です。また、体調も確認してください。風邪をひく前などは何となく体がだるくて、食欲がないのかもしれません。無理に食べさせないで早く寝かしつけるのも一つの方法です。
自分から食べようとしない
一人で食べさせていませんか?大人と一緒に食べて楽しい食卓時間を作ってみてください。ママが手づかみして一緒に同じものを食べるのもいいですね。
遊び食べ
食べ物をわざと落として、ママに拾わせる時期が必ずあります。にこっと笑いながら、わざと落とすんですよね。引力に気づくなんてすごいですね。でも、ママとしては遊び食べせず、ちゃんと食べてもらいたいですよね。食事時間は空腹になっていますか?おなかがすいていないと食べる気にはなりません。間食(補食)が食べすぎていないか、甘い飲み物を飲みすぎていないか確認しましょう。一緒に食べる事も忘れずに。
イヤイヤ期は栄養素不足にご注意を!
お子さんは成長とともにこだわりを持つようになってきます。これは成長の一つの過程なので、心配はいりませんが、こだわりが強すぎる場合は専門家に相談してみましょう。特に食べ物に対するこだわりが強く、好き嫌いがはっきりしている時は小児科医や栄養士に相談してみましょう。
母乳をたくさん飲んでいる様子で離乳食が進まない
1歳を過ぎるとさすがに母乳だけの栄養では成長に必要な栄養素が確保できません。また、離乳食を段階的に進めていくことで咀嚼筋や飲み込む筋肉が発達していくのですが、それが発達していないために少し食べると疲れてしまいます。口を開けたままで、温かい甘い母乳が勝手に入ってきて、お腹がいっぱいになって、努力をせずに満たされるのですから、こんな楽で幸せなことはありません。
考えさせることで脳は育っていきます。咀嚼をして、食べ物を小さくして、それを分割して喉に詰まらせないように飲み込むためには脳を使います。卒乳したとたんに離乳食をガツガツ食べるようになるお子さんもいらっしゃいます。離乳食が進んでいく食卓づくりに挑戦してみてください。
ビタミンDは腸管からカルシウムを吸収する役割があります。このビタミンDが欠乏するとくる病という骨が柔らかくなる病気になります。また、ビタミンDは皮膚からも作られるので、炎天下以外での外出やおうちの中でカーテン越しに日光浴させてあげましょう。
食品では魚、きのこ、卵黄に多く含まれています。あおいママが使っていた鰹節はお魚です。鰹節で鉄分も取ることができます。食欲を増す塩分であるお醤油をかけて、ご飯に混ぜて、おにぎりにしたら、食べてくれるかもしれませんよ。
かかわり方がとても大切
1、1口食べられたら、ほめてあげます。
2、5秒出来たら、ほめてあげます。
3、5分イスに座れたら、ほめてあげます。
4、いつもより、1歩進んだら、ほめてあげます。
お子さんは日々、成長していきます。大人が楽しそうにかかわって、出来たことをほめてあげることで、親子の信頼感が育まれてきます。たくさん褒めてあげましょう。そして、それが出来た自分も褒めてあげてください。(管理栄養士 こざわさなえ)