子どもは好奇心のかたまりです。見るもの聞くものすべてを知ろうとします。このハテナが子どもの思考を育てるもとになります。「あれなあに?」の質問には単純に名前を答えましょう。難しく答えず
、「○○よ」で十分です。子どもにとって、大好きな人と言葉のやりとりを楽しんでいる大切な時間なのです。
子どもの様子(個人差があります)
自分でやろうとする気持ちを大切に
衣服の着脱やうがい手洗いなどの生活習慣は、保護者が一緒にしながら繰り返し知らせ、一人でできるように励まし、できた時には、しっかり認めたり、ほめたりして、自信がもてるようにしましょう。
指しゃぶりが気になる時
指にたこができるほどの過度な指しゃぶりは、歯列不正やあごの発育に障害をきたすことがあります。そのような場合には、直接指しゃぶりをやめさせようとはせずに、吸っているときに声をかけたり、一緒に遊んだりしましょう。このように、声をかけ、ふれあうことで、気持ちが安定すると、いつの間にか、指しゃぶりをしなくなることがあります。
育児ポイント
衣服について
衣服の着脱や排泄がスムースにできるよう、ズボンやパンツなど、上げ下ろしがしやすいものを選びましょう。また、焦らず自分でやれる、時間的な余裕を持っておこなえるようにしてあげることも大切なことです。
大きな3本の大切な根っこ
親に求められているのは ”問題が起こらないように先回りして取り除くこと”ではなく、”我が子が自分の力で生きていく基盤を育てる” ことです。
- 基本的信頼感ー自分の生きている周囲に対する信頼感
- 自己肯定感ー短所はあっても自分は生きている価値があると思えること
- 自己効力感ー私は出来る
親との愛着関係は欲求⇒要求⇒応答⇒快の繰り返しによって育まれていきます。親との愛着形成が育まれることで子どもの夢・意欲・積極性・希望・頑張る力が育まれてきます。
自我の芽生えの見守り方
先回りしない
出来ないと思って、やる前から制限したり、先回りして手を出しすぎないようにしましょう。子どもの”出来るかもしれない可能性”を信じましょう。親の目が届く中で安全に失敗させてあげられる大事な時期です。
甘えは受け入れる
まだまだ甘えたい時期です。「できないのか?」「できるけどやって!」(甘え)なのかを見極めることが大切です。この頃の甘えは「愛している?」の確認です。すべて、受け入れてあげましょう。
見守っているよとサインを送りましょう
- 目を合わせてニッコリ
- 失敗も見守るー頑張ったねと事実を認める
- スキンシップを大切にー手をつなぐ、ぎゅっとハグ
イヤイヤ期
イヤイヤ期は「自分宣言」の時期。勝手に動かさないで!勝手にコントロールしないで!自分を尊重してほしいという時期。実際に自分でできる環境を喜んでいる時期になります。自尊心や自己肯定感を育てている時期なのです。
言葉は話せても思考とはきちんと結びついていません。考えながら話すことはまだ難しい時期です。遊びに集中している時(考えている時)に言葉がけしてしまうと思考が途切れてしまいます。集中している時は言葉が耳に入らないのです。わざと無視しているわけではないのです。そんな時は言葉がけせず、遊びに集中させましょう。言葉と思考が同時にできるようになるのは4歳頃と言われています。言葉に頼り過ぎずに見守りながら、コミニュケーションをとってみましょう。
イヤイヤ期 第1段階
自己主張の力、自分の意見を言ったら聞いてもらえる、やらせてもらえるという気持ちを育てている時期
~対応のコツ~
- 子どもに選ばせるー(例)どっちを使う?
- 子どもの交渉に応じるー(例)分かったけどちょっとトライしてみよう!
- 子どもに具体的指示するー(例)ダメという指示でなく、肯定的に指示する
- 物に命を与えて、主語にするー(例)机が痛がっているよ
イヤイヤ期 第2段階
まだまだ出来なくても「あれをしたい!」「こうやりたい!」と自分でやりたい思いが強い時期です。プライドを守りながら、出来るだけやらせてあげましょう。
~対応のコツ~
子どもの世界に入って対応する
- 本人が出来ると言ったことを否定しない
- やれる、出来るのファンタジーを否定しない