※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

3~6か月ごろ:赤ちゃんの様子・育児ポイント・母乳、ミルクについて

この時期の赤ちゃんは、声をたてて笑うようになります。首もすわってきて、ママの動きを目でしっかり追う赤ちゃんもいます。ママの顔を見て笑ったり、抱っこするときに目を輝かせるなど、ますますかわいさが増してきます。また、話し掛けると喃語(なんご)で応えることも多くなります。まわりの方も笑顔で接しましょう。

赤ちゃんの様子(目安)

体格に個人差が出てくる

出生時と比べ、体重は約2倍、身長は約10cmぐらい大きくなっています。体重の増え方は1日15~30gぐらいとゆるやかになってきます。

首がすわる

赤ちゃんを腹ばいにさせると頭をしっかりと持ち上げるようになります。また、仰向けにして上体を起こしたときに、からだと同時に頭も上がるようになります。4か月くらいにはしっかり首がすわるようになります。

寝返りができる

5か月を過ぎると、だんだん寝返りが自分でできるようになり、両手で上体を支えることもできるようになります。足の力もかなり強くなり、両脇を支えて、ひざの上にのせると、足を強くふんばったり飛
びはねるようなしぐさも見せます。何でもつかんで遊ぶので、赤ちゃんのまわりには、危ないものを置かないようにしましょう。

人見知りが始まる

それまで誰にでもニコニコ笑っていた赤ちゃんの、人見知りが始まるのもこのころです。人見知りの程度は、個人差がありますが、月齢が進むにつれて、少なくなります。あせらず、ゆっくり慣れるのを待
ちましょう。

育児ポイント

離乳食の準備をしましょう

乳だけでは不足してくる栄養素があります。細胞に酸素を運ぶ赤血球の材料となる鉄です。鉄はお腹にいるときはお母さんからもらって肝臓に貯金をしていましたが、この頃になると貯金が底をつき、赤ちゃん自身が自分で摂取していかなくてなならなくなります。そして、他の栄養素も徐々に乳だけでは補いきれなくなっていきます。

また、体も大きくなり、動きも活発になってきたので水分の多い乳だけでは補いきれないため、固形の食物から栄養素を摂る必要が出てきます。まずは離乳食を始める準備として授乳時間を一定にしていきましょう。毎日、一定時間に授乳することで赤ちゃんが待てるようになり、消化機能のリズムも作られます。

腹ばいの好きな子に

日中に様々な「感覚器」が刺激をされて、興味が広がっていくと体が動きが活発になります。まずは腹ばいで重い頭を首で支え、ママを目で追うようになります。これが首すわりです。

人間は一番頭が重いので、重力に逆らいながらゆっくりと順番に「筋肉と神経」を育てます。その力を育てる有効な手段の一つが腹ばいです。赤ちゃんの様子を見ながら、1日1回程度、時間の長さは決めずに、腹ばいで過ごす時間を作り、「筋肉と神経」を育てていきましょう。

免疫の学習が始まります

この頃からいろんな病気にかかりやすくなります。ママからもらった抗体(免疫力)が減り、自分で抗体を作っていく時期になったためです。自分の身体に病原体が入ってくることで、これからは自分自身で対抗する免疫力を獲得していくことになります。

この免疫力を利用したのが「予防接種」です。重症になりやすい病気を防ぐことが出来ます。赤ちゃんの体調を整えて、適切な時期に受けていきましょう。(参考資料:子どもノート)

母乳・ミルクについて

母乳

母乳の原料はママの血液です。母乳をよく出すためには、バランスの良い食事が大切です。また、水分も必要です。

育児用粉ミルク

育児用粉ミルクを作ることを”調乳”と言います。調乳する時は、手や器具は必ず清潔にして、決められた濃度に作るようにしましょう。感染予防のため70℃以上の湯で調乳することが大切です。

お祝いごと

お食い初め

生後100~120日目に行なう祝い事で、「この子が一生食べるのに困らないように」との願いがこめられています。赤ちゃんのためにそろえた食器に、赤飯・尾頭付き焼き魚などを盛り付けて祝います。「箸祝い」「箸初め」「箸ぞろえ」とも言われます。

初節句

初めて迎える「お節句」のお祝いです。現在に伝わる5節句は「七草」「桃の節句(ひな祭り)「端午の節句」「七夕」「菊の節句(重陽)」で、江戸時代から公的な休日でした。昔は赤ちゃんもこれら
折々の節句を祝っていたそうです。

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