※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

9~12か月ごろ:1歳児のこころの育て方/歯並び

赤ちゃんのいる生活に慣れてきたところですが、生活リズムは赤ちゃんの成長に影響を与えます。大人中心の生活にならないようにし、家族はできるだけ協力しましょう。赤ちゃんと一緒の時間に寝ないにしても、テレビを消したり、音を小さくしたりなどの配慮をしましょう。大人の都合で生活リズムを変えないようにしたいものです。

赤ちゃんの様子(個人差があります)

幼児体型に近づく

9か月ころになると、ハイハイも上手になり、つかまり立ちを始めようとします。運動量が多くなり、少しずつ体型もひきしまってきてスマートになり、10か月頃になると、少しずつ幼児体型に近づきます。

つかまり立ちができる

赤ちゃんはつかまりやすいものを見つけて、自分で立ち上がろうとします。最初はうまくできないでひっくり返ったりしますが、徐々にうまく立てるようになり、10か月頃には、ひとりでも立てるようになることもあります。

ますます好奇心が旺盛に

行動範囲が広くなり、指先もかなり器用に使えるようになります。ハイハイとつかまり立ちを繰り返しながら、部屋中を動き回って引出しを開けたり、中の物を取り出し、つまみ上げたり、投げたり、口の中に入れたりします。毎日いたずらを繰り返しては、ママやパパ、ご家族の方を困らせますが、それも好奇心や探究心が旺盛な証拠。知能が順調に発達していることの現れです。赤ちゃんが危険なことをしようとしたら、いきなりそれを止めるのではなく、「これはイタイイタイだよ」「これは熱くてやけどするよ」などと声をかけましょう。少し真剣な顔ではっきりと理解させるようにし、繰り返し伝えることが大切です。

伝い歩きができる

10か月の終わり頃になると、つかまり立ちができるようになります。11か月頃になると、つかまりながら、徐々に歩くようになります。2~3歩であれば、つかまらずに歩ける赤ちゃんもいます。しかし、まだまだ危なっかしく、ちょっとバランスをくずすとハイハイになってしまいます。この時ママやパパは、手を出すのではなく、声をかけて励ましてあげましょう。「がんばれ!」と励まされることによって、赤ちゃんは勇気が出て、成功の喜びも大きくなるものです。

指先が器用になる

個人差もありますが、指先が器用になってきて、コップを上手に持てるようになり、紙を破いたり、ティッシュペーパーを引き抜いたりなど、いたずらも盛んになります。

育児ポイント

母と子のスキンシップを大切に

母乳を与えることは、母と子のスキンシップです。母乳が十分に出なくても、互いの愛情の確認とふれあいの時間でもあります。母乳を与えることを止めることを、「断乳」、赤ちゃんの方から欲しがらなくなり、離れていくことを「卒乳」と言うことがあります。赤ちゃんが自然に離れることを待つのも大切です。気になることがあれば、悩まずに、周りの人に相談しましょう。

歯のケア

歯が生え始めたら、食後や授乳後に湯ざましを与えたり、ぬらしたガーゼで歯の汚れをふきとったりしましょう。食後に習慣づけることで、スムーズに歯みがきが始めやすくなります。

・歯みがきタイムは楽しい時間に!

歯みがきタイムの工夫として、「歌を歌いながらすると子どもが楽しんで口を開けてくれました。」決まった時間にすることで一日の流れができています」「お気に入りの歯ブラシを使うと、子どもがご機嫌です」‥などが先輩ママからの提案です。わが家では!の工夫をして育児を楽しみましょう!

歯みがきスタート

歯が4本くらい生えてきたら、歯みがきのスタートです。赤ちゃんをひざの上にあおむけに寝かせ、赤ちゃん用の歯ブラシで力を入れないように軽くみがきます。嫌がる時は、ガーゼを使って汚れをふき取ってもかまいません。まずは、歯ブラシを口に入れることから始めましょう。あせったり、急ぎすぎたりしないことが大切です。少しの時間でも、歯みがきができたら、しっかりほめましょう。

自分の力で食べる

赤ちゃんが自分の力で食べたがる時期でもあります。料理したものを、テーブルの上だけではなく、辺り一面にこぼしたり、汚してしまうこともありますが、この時期は汚れることを覚悟して乗り越えましょう。いすの下にビニールシートや新聞紙を敷くなどの工夫をすると、汚れても処理が簡単です。着替えの洋服やタオルなどを準備しておくと、もしもの時も安心です。

離乳食の完了期

離乳食も、完了期を迎えはじめるころになります。完了期とは、形のある食べ物をかみつぶして食べることができるようになり、朝・昼・夕の3食で、母乳や育児用ミルク以外の食べ物から、栄養の大部分をとることができるようになった状態を言います。食事としては、1日3食のほかに、1~2回の間食が目安です。規則的な食事のリズムで、生活リズムを整えましょう。家族で楽しく食べることも大切です。

・イヤイヤ!の時もあります

一生懸命作った離乳食。中でも、見慣れない食べ物は嫌がることも。何回か口まで持っていき、トライした後は、無理をしないことも大切です。別の日に改めて再挑戦しましょう!

絵本の読み聞かせを!

絵本の読み聞かせを通して、言葉を覚えます。パパやママや家族が読み聞かせることで、情緒が安定します。絵本を繰り返し繰り返し読むことで、知識を得ることにもつながり、赤ちゃんの世界も広がります。夜寝る前に読むこともいいでしょう。

自分の時間をつくりましょう!

「子どもがいるから、○○できない‥」ではなくて、子どもがいても、「自分の時間」を作り出そうとするパワーを持つことは大事なことです。わずかな時間でも、親が楽しむ時間を作って過ごしましょう。大好きな自分の時間を過ごした後の、パパやママのご機嫌な気持ちは、子どもにも伝わります。(保育士 松下 みゆき)

1歳児のこころの育て方

すべてを親がしなければ何もできない時代を終え、これからは少しずつ親の手を離れて歩きはじめる《幼児》になります。

言葉も通じるようになってやりとりを楽しめる、いわば人間関係の始まりとも言えます。ひとつひとつの成長を味わいながら、お子さんが歩んでいく人生の土台を作ってあげてください。存在そのものを認めてあげることが大切です。何をしてもしなくても、どんなあなたも大切だと伝えてあげてください。

この頃に大切な4つのポイント

1,早寝早起きをさせよう

睡眠中は成長をうながしたり、情緒を安定させるためのホルモンが分泌されます。十分な分泌のためにはぐっすり眠っていることが大切です。

<夜は8時に寝かしつけ開始>

寝る2時間前にはTVを消して興奮させる遊びは控えましょう。寝る前の行動を決めて(歯磨き・読み聞かせ等)習慣化するのもいいですね。

<朝は7時に起こす>

朝7時ごろにお子さんを起こしてみましょう。カーテンを開けて部屋を明るくして、朝だよーと教えます。今起きている時間より30分早く起こすことから始めてもいいですね。

2,公園に遊びに連れて行こう

外の世界は子どもの五感(なめる、見る、触る、聞く、においをかぐ等)を刺激するたくさんの情報にあふれています。

1歳は五感を総動員して物事を感じ取り、この世界を知っていく時期です。感覚を楽しむ遊びを繰り返すことでからだの感覚が育ち、手先も器用になっていきます。

まだ歩けなくてもお靴を履かせて外に出かけましょう。スマホは子ども自身の経験に繋がらず、どうしても静かにしなけれないけないときに賢く利用しましょう。

3,「指さし」から「ことば」へ

ジェスチャーや指さし、うなずきといった言葉以外のやり取りから始まり、相手とのコミュニケーションをとりたい気持ちが高まって、やっと言葉が出てきます。

4,子どもとのやりとりを楽しもう

「やりとりが楽しい」という経験は言葉の成長だけでなく、心の成長(信頼感・肯定感・効力感)にもつながります。

口呼吸

口呼吸になることで歯並びが悪くなります。また、口から菌が入ることで病気になりがちです。鼻呼吸が出来るように練習しましょう。遊びながらでいいので口唇のストレッチをさせて口唇の筋力をアップします。

  1.  上唇を引っ張る
  2.  上唇をつまむ
  3.  下唇の筋肉をほぐす
  4.  舌回し

本来、舌は上あごについています。低舌位は口唇閉鎖不全(お口ぽかん)になり、口呼吸の原因になります。鼻呼吸をさせるために鼻をかませることも練習の一つになります。

ストローを使って上手に飲むことができますか? ストローは口をすぼめる行為でお口周りの筋トレが出来ます。また、コップを使ってゴックンするためには舌が出ていると上手に飲めません。舌が出ていないか確認し、コップを舌の上にのせて、子どもがゴックンしそうなタイミングにコップを傾けて、「コップ飲み」を学習させましょう。

噛むことでお口周りの筋肉がつくだけでなく、脳の血液量が増えます。脳トレにも効果ありです!

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