※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

離乳食をそろそろ始めようと思っている方へ

数ある離乳食サイトの中から「脳を育む離乳食・幼児食コミュニティサイト」にお越しいただき、ありがとうございます。管理栄養士、栄養士が健康や食事に関してママ、パパを応援するサイトです。また、先輩ママ、パパの動画や写真、コメントを掲載し、一緒に楽しく、離乳食・幼児食で脳を育てていこう!というコミニュニティサイトです。私たちの身体と心、すなわち「脳」は胎児期から3歳までに約80%出来上がると言われています。3歳までの時期は触れたもの、見たもの、言葉をすべて「脳」が吸収していく時期です。1日に1~3回あるこの時期の食事である離乳食・幼児食を通じて「脳」だけでなく、「身体」も健全になる基盤を作っていきましょう。一人で悩まないで、是非このサイトを活用してください。さあ、一緒に始めましょう!

離乳食をいつから始めたらいいの?

赤ちゃんの発達には個人差はありますが、発達には共通する部分があります。そして、発達する順序は同じです。脳や体の発達の時期や仕組みを知っていると子育てがしやすくなります。それを知ったうえで是非、ご自分の赤ちゃんに合った離乳食の進め方を見つけてください!

栄養バランスを考えた方がいいの?

まだ、バランスについては考えなくても大丈夫。まずは母乳・ミルク以外の味に慣れること、スプーンに慣れることが大切です。生後7~8ヶ月2回食になったら、少しずつ栄養バランスも視野に入れていきます。まずは赤ちゃんが母乳を飲むことよりも「食べる」ことのほうが「楽しい」と思ってくれる時間や環境を準備していきましょう。

始める前に知っていてほしいこと

寝てばかりいた赤ちゃんが月齢が進むにつれて昼間、起きている時間が長くなっていくのはなぜ?

生まれたばかりの赤ちゃんは昼も夜も関係なく、眠っています。でも、月齢が進んでいくとだんだん、日中に起きている時間が増え、夜は長く寝てくれるようになります。個人差はありますが、赤ちゃんは皆この傾向に当てはまります。ではなぜ、夜になると眠くなるのでしょうか?人の体は太陽のリズムに合わせていろんなホルモンを出します。昼間は活動し、暗くなったら体を休めるようにするためです。夜ぐっすり、眠ってくれない赤ちゃんを昼間はちょっとお散歩などに連れ出すと、よく眠れるホルモンをたくさん出してくれるかもしれません。

生活リズムってどこで作っているの?

脳の視床下部というところで生活リズムを作っています。視床下部は眼の裏にある脳の部分なので、眼からの刺激を受けます。太陽の朝日を浴びることで脳は一日が始まったことを認識します。そして、眠りを誘い、情緒を安定させるホルモンが覚醒から15~16時間後にピークになることで安眠に向かいます。また、視床下部は食欲、覚醒、睡眠の調節、体温や血圧の調整も行っている部分でもあります。生後3か月頃から働き始め、4歳にはほぼ完成するとのこと。4歳までに早寝、早起きという生活リズムしっかり、作っていくことが将来の学力や健康につながっていくなんて思いもよらないですよね。

脳はどのように発達するの?

心や運動機能を支配する脳はどのように成長していくのでしょうか?重量でいうと385gだった脳は4歳で1389gになります。約3.6倍ですね。大人の脳の重さは1400g位と言われているので4歳で視床下部が完成される頃に重さもほぼ完成ということになります。もちろん、脳の重さと学力は比例しませんが、4歳までに視床下部だけでなく、脳のあらゆる部分、特に大脳皮質の前頭前野(前頭連合野)の働きを高めることで知恵や知能が発達していきます。

視床下部の働き・・・食欲、睡眠と覚醒、体温、血圧の調整

大脳皮質(前頭前野)の働き・・・理性、物事を総合的に考え、人間らしさを象徴する特別な場所

また、ちょっと、びっくりするかもしれませんが、生後4か月位になるとすでに、ママが次に何をするか、予測することができるようになります。予測をつかさどる「前頭前野の44野」が働くからです。この44野が活発に働くためにはどうしたらよいか知りたいですよね。それは”言葉かけ”です。「今、おかゆ用意してるから、待っててね」と”言葉かけ”することでママのその後の行動を予測して、待ってくれることができるようになります。

脳育については以下の記事でもご紹介しています。ご興味のある方はご覧になってください。

離乳食 モグモグ期 スプーンの持たせ方(8か月/あおいママさん)指先を使って脳育しよう!

消化する力ってどのように発達するの?

母乳やミルクを飲むことで胃は大きくなっていきます。そして、離乳食を始めていくことで徐々に消化酵素も作られるようになっていきます。消化酵素が作られていくのには順番がありますので、その順番にあわせて離乳食、幼児食を進めていく必要があります。生まれてすぐの赤ちゃんの胃の大きさは”さくらんぼ”ほどで5~7ml程度と言われています。新生児が35ml、1か月90ml、3か月120ml、5か月200ml、1歳300ml程度のようです。生まれたての赤ちゃんがお腹がすいて泣くために、夜中も起きて授乳しなければならない理由がよくわかりますよね。この生理現象を知っていたら、夜中の授乳が苦にはならないかも?しれません。5か月になって、離乳食を始める前に200ml飲めてない赤ちゃんはまだ胃が大きくなっていない可能性もあります。赤ちゃんの様子を見ながら、進めていきましょう。

消化液である唾液は生後3か月頃から糖質消化酵素の分泌がよくなります。離乳食を始めて生後6か月頃になるともっと分泌がよくなり、食物を唾液と絡めて飲み込みが上手になります。飲み込むだけのゴックン期から唾液をたくさん作るモグモグ期へと移行することでさらに消化酵素の分泌が良くなります。7か月を過ぎたら、”すりおろす”ことはやめてモグモグ出来る形態に変えていきましょう。

生後7か月になると小腸ではたんぱく質、脂肪の消化酵素の量が増えていきます。少しづつ、離乳食のたんぱく質の量を増やしていたと思いますが、量だけでなく、種類も増やしていきましょう。鶏のささみや胸肉、白身魚にも挑戦してみましょう。1歳になると胆汁の分泌が良くなり、さらに脂肪の消化能力がアップします。

ただし、たんぱく質の消化、特に卵、牛乳、大豆などは赤ちゃんの体質によって消化が出来ずに食物アレルギーを起こしてしまう可能性もあります。3歳になるとこれらの食物アレルギーは改善される場合が多いですが、医師と相談しながら、進めていきましょう。

乳児ボツリヌス症についてご存じでしょうか?1歳までは赤ちゃんにはちみつは与えないでくださいね。赤ちゃんはまだ腸内細菌のバランスが未発達なので、はちみつの中のボツリヌス菌の芽胞が大腸で発芽して、毒素を産生してしまいます。最悪な場合、死に至ってしまうことがありますので、絶対に与えないでください。

味覚って1歳までにどのように発達するの?

実は味覚は妊娠6週間目から持っているのです。ママのお腹にいる頃にすでに「味蕾」が出来、脳では味の判断ができるようになっています。そして、生後4~5ヶ月になると甘い、酸っぱい、苦いを感じることができるようになります。

4ヶ月以降の味覚の発達は体験することで脳が学習していきます。体験しなければ、脳は学習出来ないのです。味の体験は脳の視床、大脳前頭葉の味覚野で感じた味が記憶されていきます。この記憶が出来上がるときに一緒に体験した、視覚、臭覚、聴覚、触覚などの情報が心地よいものか?いやと感じるものか?を扁桃核が察知し、次に食べる食物が快なのか?不快なのか?を経験によって選択していくのです。

赤ちゃんに母乳や哺乳瓶でミルクをあげたとき、手取り足とり、赤ちゃんに教えてあげましたか?乳首を近づけただけで、吸い付いてくれましたよね。最初はちょっと苦戦した方もいらっしゃたかもしれませんが、、。生きるために本能的に知っているから、教えなくても出来てしまいます。味覚についても先天性味覚である母乳の味を赤ちゃんは疑いもなく、受け入れてくれます。また、生きるための味 ”甘み”、そして、だしの味 ”うま味” も感じることができます。離乳食で新しい食材をあげたときにとても面白いリアクションをする場合がありますが、味覚や食感に反応していることになります。ホウレン草などの野菜の苦みも生後4~5か月頃から感じるようですが、苦み=まずいではありませんので、赤ちゃんの好きなだしの味と一緒に調理して、苦い=おいしい!を育てていきましょう。ママの”おいしい顔”とおいしいねの“言葉”を一緒に添えると効果大です。視覚、臭覚、聴覚、触覚などの五感と合わせることで後天的味覚が育ち、美味しいと感じる心地よい心が育ちます。

1歳ごろの味覚については以下の記事を参考にしてください。

離乳食 完了期 (1歳/あおいママさん):味覚の発達

母乳、ミルクだけでは栄養がたりなくなるの?

母乳だけで不足してくる栄養素は鉄分です。鉄分はお腹にいるときにママからもらって肝臓で貯めているのですが、5か月ほど経つと無くなってしまいます。人は酸素がないと生きられませんが、その酸素を細胞に配達する赤血球の材料として鉄分は欠かせないものです。鉄分がないと酸素を細胞まで運ぶことができないということです。母乳の成分は水分が多く、他の栄養素もどんどん足りなくなってしまいます。

ー赤ちゃんに成長に特に必要な栄養素ー

細胞の材料になる・・・・たんぱく質、コレステロール

細胞が増加する・・・・・ビタミンA

細胞の核を作る・・・・・葉酸

細胞分裂をする・・・・・マグネシウム

神経伝達物質を作る・・・ビタミンB6

中枢神経を維持する・・・ビタミンB12

酸素を運ぶ・・・・・・・鉄

骨を作る・・・・・・・・カルシウム,ビタミンD

スプーンで白湯(さゆ)、麦茶をあげてみる

そろそろ、離乳食を始めようかなと思ったら、まずはスプーンに慣れるところから始めてみましょう。特に母乳のみで育った赤ちゃんはスプーンを嫌がるかもしれません。お風呂上りやお散歩から帰って来た時に1~2さじあげてみます。お腹いっぱいの時は美味しいとませんよね。喉が渇いてそうな時を見計らって与えてください。最初はほとんど口から出てきてしまい、嫌がっていると思いがちですが、うまく飲めないだけかもしれません。教えないのに本能で飲むことのできる母乳、ミルクとは違って、学習することでスプーン飲みができるようになります。少し、根気のいることかもしれませんが離乳食をスムーズに進めるためにも、白湯や麦茶をスプーンで飲ませることをお勧めします。ママやパパもスプーンを使って食べているところを見せてあげてください。赤ちゃんはきっとママやパパのようにスプーンで食べたい!と思うはずです。

生活リズムが整って、スプーンにも慣れてきたら、おかゆ1さじからはじめていきます。

はじめての離乳食 始め方(管理栄養士)おかゆの作り方

さあ、脳を育む離乳食を始めましょう!

これから離乳食がどのように進んでいくかを簡単にまとめました。こちらの動画も参考にしてみてください。

離乳食の進め方(簡単な流れ/管理栄養士)

本格的に離乳食を始めようと思ったら、松山市が作られている動画を参考にされるといいと思います。離乳食を始める目安を確認して始めてみましょう。また、離乳食と母乳のあげ方、離乳食に便利な調理器具の紹介、おかゆの作り方などが紹介されています。

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