※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

離乳食 ベビーフード活用法:鶏のおかゆと白身魚と野菜の煮込み(管理栄養士)

ベビーフードを食べてみた

今日は離乳食教室の日。教室ではいつも7倍がゆを炊飯器で炊いているだけにも関わらず、ママたちから『美味しい!今日はいつもより食べてくれる!』『どうやったら、美味しくなりますか?』という声をいただきます。ただただ、炊飯器のおかゆモードで炊くだけなのですが、コツがあるとしたら、炊けてから、15分程置いた後に一度かき混ぜて、また15分程置くとご飯が水分を含んで少し粘りのあるおかゆが炊けます。出来立てのおかゆは水分とご飯が分離しているので、かき混ぜて、しばらくしてから、赤ちゃんにあげましょう。ちょっと手間をかけることで、おかゆは美味しくできます。☟

離乳食教室ではベビーフードに関するお問い合わせも多いので、今日は教室終了後に管理栄養士仲間とベビーフードを食べてみました。賞味期限が1年以上あり、常温でも食べれて、お出かけ用にはとても便利ですね。1パック80gなので、モグモグ期の2回食を始めたころの赤ちゃんは量が多すぎて、食べ切れないかもしれません。両方のパックを一度に開けてしまって、食べ切れないとちょっともったいない気がします。

おかゆとおかずがセットになって1箱で販売されています。7大アレルゲン不使用とありますので、アレルギーが心配な赤ちゃんにも安心して使うことが出来そうです。ちなみに7大アレルゲンは卵、乳、小麦粉、落花生、そば、えび、かにですスプーンがついていましたが、それはあくまでもお出かけ用と考えてください。離乳食は口を開けたまま飲む母乳・ミルクから口を閉じてゴックン→モグモグを練習するための訓練でもあります。道具としてのスプーンはとても大事ですので、成長に合わせた最適なものであげてください。☟

やわらか鶏のおかゆ

ゴックン期のポタージュ状になれてしまっている場合は少し、固めに感じるかもしれません。そんな時は白湯かだし汁で少し柔らかくしてあげてください。手作りの柔らかいおかゆと混ぜてあげてもいいです。7か月から(舌でつぶせる固さ)とありますが、始めた月齢によっても違いますので、徐々に水分を加えないようにしたり、5倍がゆと混ぜたりして、固さや量、味に変化をつけて、カミカミ期に向けてすすめていきましょう。

そんな時、どんなスプーンを使っていますか? 最近の離乳食教室ではモグモグ期に適していないスプーンを使っているママが多くなってきているように思います。お祝いに頂いた食器セットについているスプーンを利用されているのでしょうか?

離乳食の練習は、食べる量や摂らなければならない栄養素のためよりも、舌と上あごをうまく使って、食べ物を口に取り込み、すりつぶし、分割して飲み込む、この一連の流れを覚えるために重要な訓練です。中期になったら、少し、溝の深いスプーンを使用し、赤ちゃんがお口の力でしっかり食べ物を取り込めるように訓練していきます☟

おかゆにしてはちょっと酸っぱい気がしたので、表示を見てみたら、米酢が入っていました。食塩も入っているので、淡白な味が嫌いな赤ちゃんでしたら、好んで食べるかもしれません。ただ、このような”味のついたおかゆ”ばかり食べていると普通のおかゆが嫌いになり、食べなくなってしまう赤ちゃんも出てきます。味覚を形成する大切な時期でもあります。ベビーフードは赤ちゃんの食べ方を見ながら、上手に利用していきましょう。

白身魚と野菜の洋風煮込み

中期になるとたんぱく質として豆腐以外に鶏のささみ、白身魚を使っていくことが出来ますが、ママにとって白身魚を使うことはとてもハードルが高いようです。白身魚として鯛や鱈(たら)が使いやすいですが、その調理法についてはまた、別の記事でお伝えしたいと思います。そんな時にこの白身魚のベビーフードを使ってみるのはいいかもしれません。ただし、初めて魚をあげる場合は午前中にしてください。初めての食材は午前中にあげることを忘れないでください。万が一、初めての食材で赤ちゃんの具合が悪くなった時に小児科を受診するためです。白身魚が初めての場合は、少量から始めてみましょう。

空けてみると、こんな感じになってました。やはり、少し温めた方が美味しく感じます。外出の時は無理ですけどね。おかゆに比べてこちらは粒が少ないので、赤ちゃんにとっては食べやすいかもしれません。おかゆは別途、少し用意します。おかゆとのバランスが気になるかもしれませんが、この頃は

★いろんな味に慣れること

★モグモグの練習

大事になります。白身魚はそんなに多く入っていませんが、お魚の味を感じることが出来ます。お魚独特の臭みと舌触りもあり、最初に赤ちゃんは嫌な顔をするかもしれません。そんな時ママは「この味嫌いなんだわ!!」と思ってやめてしまう方もいらっしゃいますが、母乳やミルクの味を美味しいと感じる本能を持っている赤ちゃんにとって、それ以外の味は見知らぬ不可解な味なのです。「これ何味?ビックリ~」といった赤ちゃんの声が聞こえそう?です。赤ちゃんが初めての離乳食食材にどんな反応を示すか楽しみに離乳食を進めてください。(管理栄養士 こざわさなえ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です