※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

離乳食 モグモグ期 食べさせ方(8か月/あおいママさん):与え方が赤ちゃんの脳の発達に影響する

ママのつぶやき

初めてベビーダノンをあげたら何故か震えました! 冷たかったかな? 初めての味にビックリしたかな? 今では大好きで、ペロリと食べます。

管理栄養士のコメント

モグモグがとてもよく出来ていますね。ママのスプーンの入れ方も上手です。よく、上顎につけるように引き抜いてしまうママもいますが、それでは上唇や舌の筋肉を鍛えることが出来ません。

離乳食を食べている赤ちゃんを観察してみると上口唇で上手に食べ物をとらえていない赤ちゃんに出会います。ゴックン期の頃から早食いでママが慌てて、どんどんあげていた赤ちゃんにもみられる傾向です。モグモグ期になっても早食いで、食べ物を流し込んでしまい、しっかり、モグモグが出来ていかないと、上口唇だけでなく、舌の筋肉もが鍛えられていかない可能性もあります。口元のしまりがないことで「口呼吸」になり、風邪をひきやすい原因になっているかもしれません。

いつも、口が開いているなと思われるお子さんや動画のようなモグモグが出来ていないなと思われるお子さんには

1、お口が開いている時に「お口閉じようね」と唇を軽くつまんで、声掛けする

2、しっかりモグモグ出来るように食材の形態を”どろどろ→形のあるもの”に変える

3、ひとくちのスプーン量を多めにする

4、「お口がたくさん動きますように」と言って、お口の周りを軽くマッサージする

離乳食を進めていく上でも脳育からの面からも噛む力はとても大切です。まだ、歯はそろってはいませんが噛む力をつけていくための離乳食でもあります。唇、舌をはじめ、お口の周りの筋肉を鍛えていくことで知能も体も発達させます。

ご興味のある方はご一読ください。

噛むことで、唾液がたくさん出てきます。唾液と混ざることで赤ちゃんは新しい味に出会うことになります。そのために今まで食べれていたものが嫌いになってしまうかもしれません。食べ物は噛めば噛むほどいろんな味が体験できます。この頃になると、食感にも好き嫌いが出てきて、パサパサする鶏肉やお魚を嫌がる赤ちゃんも出てきます。今まで食べていたものを突然嫌がるようになり、戸惑うママも少なくありません。それは味覚が発達してきた証拠です。視覚も発達していきますので、見た目で嫌がることもあるかもしれません。成長している証拠と前向きにとらえましょう。不安を取り除くためにも初めてのものをあげるときには声掛けをしてください。ママが美味しそうに食べる姿を見せてあげましょう。特にヨーグルトのように酸っぱいものやほうれん草のようなちょっと苦いものなどは毒かも?と思ってしまう本能があるので、味覚に敏感なお子さんは今まで食べていた食材も食べなくなってしまうことがあります。この酸っぱさや苦さは腐っていない、毒ではないという微妙な違いを脳が学習していくことが、将来、好き嫌いを持たせないためにも大切なことです。その違いを学習するにはママ、パパの言葉が重要になります。味覚と言葉を頭の中でマッチさせておぼえていくのです。

与え方が赤ちゃんの脳の発達に影響する

離乳食の悩みというと

1、食べることのできる食材

2、食べる量

3、食材の大きさ

その他、料理方法、保存方法などがおおいのではないでしょうか? もちろん、上記も気になることではありますが、離乳食を「脳や体を育む」という観点から、”食べさせ方”、”赤ちゃんの食べ方”にもっと注目していただきたいと思います。

赤ちゃんが食べている時に注目していただきたいところは「上口唇(うわくちびる)」の使い方です。スプーンにのせられた離乳食をすくい取るためには上口唇の力が必要です。上口唇の力が弱ければスプーンに盛られた食材をすべて、すくい取ることはできず、スプーンの底に残ってしまうはずです。残ってはいけないと思い、ついつい上あごに引っ掛けるようにして離乳食をあげてしまいがちですが、ママがそれをしてしまうと赤ちゃんはいつまでも上手に上口唇を使うことができなくなってしまいます。

どうして「上口唇(うわくちびる)」を鍛えることが脳の発達にとって大切なのでしょうか? 上口唇を支配しているのは”上顎神経”で、歯ぐきや上口唇などを支配しています。その先につながっているのが”三叉神経”という脳神経の中で最大の神経で”脳幹の中の橋”と言われる部分とつながっています。脳幹は人間の生命活動の基本的な営みを支配する場所であり、知覚情報を大脳皮質に中継したり、末梢に向かう運動指令も中継しています。

この図からもわかるように橋を経由して大脳と繋がっています。食べることは生きることだという理由も脳幹という生命の根幹から神経がつながっていることで脳の仕組みからも証明されています。意識することで脳が活発に働きます。今日から、赤ちゃんの上口唇の動きに注目して離乳食をあげてみましょう。いつもより、大きめ、一口量を増やしてみると動きはきっと良くなりますよ。

脳を刺激してシナプスを増やそう!

神経細胞の数は生まれた時点でほぼ作り終えていると言われています☟

神経細胞と神経細胞をつなげていくためにはシナプスの数を増やしていかなければなりません。シナプスの数が増えなければ情報は伝達されていかないのです。シナプスは生後8ヶ月頃から活発に作られるようです☟

離乳食の与え方を工夫して、脳に刺激を与えていきましょう。(管理栄養士 こざわさなえ)

もう少し詳しく脳育について知りたい方は次の記事をご覧ください☟

初期(ゴックン期):午前中に1回10倍がゆから始める

動画を募集しています!

2回食を始めようと思っていたり、2回食にしたけど、ちゃんとモグモグ出来てるかしら?など栄養士に見てもらいたいという方がいらっしゃいましたら、動画を送ってください。送り先はトップページの”投稿&お問い合わせ”にあるラインです。栄養士のコメントをつけて掲載させていただきます。掲載を希望されない方は有料で個別相談も承っています。そちらにつきましてもラインにてお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です