Q1:今まで食べていたおかゆを食べなくなってきた(9か月頃)
A1:おかゆを食べなくなる理由にはいくつかあります。お子さんがどれに当てはまるか?ちょっと考えてみてくださいね。
1、味のないおかゆは嫌い
2、食感(柔らかさ)が気に入らない
3、1回のスプーン量が少ない
4、自分で食べたい
当てはまると思われる原因はありましたか?では、それぞれについて、解決策をお伝えします。
1、そろそろ、味のないおかゆに飽きてくる頃です。今、何倍がゆをあげていますか?7倍がゆはそろそろ卒業しましょう。7倍から5倍、5倍から3倍がゆに徐々変えていくことで、水分が減り、甘みを感じて、食べてくれる赤ちゃんもいます。また、塩、しょうゆ、みそ、マヨネーズ、トマトピューレなどの調味料も徐々に使っていくことが出来ます。使う量はほんの1滴、または耳かき1杯程度(1g)が目安です。その際の注意点ですが、最初はおかゆのままあげてください。最初から調味料を入れてしまうと、白飯のみでは、食べなくなってしまいます。最初の1口、2口はおかゆのみでしっかりモグモグさせて、ご飯の甘みを感じられる味覚を作ってください。その後、食が進まないようであれば、魔法の調味料?を少しかけてください。
2、食感が気に入らないかなと思ったら、おかゆの固さを調整してみましょう。柔らか過ぎて、「私を赤ちゃん扱いしないで!」と言っている?赤ちゃんが多いように思います。赤ちゃんがむせてしまうことが怖いので、柔らかくしてしまいがちですが、赤ちゃんにとっては物足りないことも多々あります。むせるのが怖い場合はしっかりモグモグ出来るように、大人の口を見せたり、声掛けをしましょう。
反対に固すぎると思った場合はほんの少し柔らかくして、モグモグの後、ちゃんとゴクンと飲み込めているか?確認しましょう。集中力が切れないうちに早く早くと、まだ、お口の中に食べ物が入っているにもかかわらず、スプーンを入れてしまうママが多くみられます。食べる量もある程度大切ですが、食べ方を今、しっかり学習しておくと幼児食でつまずくことが少なくなります。飲み込んでいるか?よくわからないというご質問もよく受けますが、お口が動いていて、むせることもなく、少し経って、お口の中に何も残っていなければ、完璧です!
3、量が少ないと、おかゆの甘みを感じることができないまま、流し込んでしまうことが出来ます。美味しくないですよね。味覚が発達してきた証拠でもあります。おかゆの甘みが感じられるように一口のスプーン量を増やしてみましょう。少なすぎて、嫌になっているかもしれません。
このスプーンはもう卒業していますか?(7倍がゆ)☟
このスプーンに軽く一杯ではなく、山盛り一杯にした方がしっかりモグモグ出来、おかゆの甘みを感じることが出来ます。(7倍がゆ)☟
また、5倍がゆにすることで同じスプーン量でもお米の量は増えます。☟
スプーンが大きくなれば、お口もしっかり開けることが出来ます。口輪筋がついてきた証拠です。スプーンもそろそろ、大きいものに変えていきましょう。(5倍がゆ)☟
4、自分で食べたがっているお子さんには自分で食べる事を促していきましょう。お子さん用のスプーンやフォークを用意してください。☟
スプーンやフォークを長い間口に入れてしまうと、乳首や哺乳瓶のように舌を巻きつけて、モグモグ、ゴックンが出来ません。スプーンやフォークを使用する際は少し大きめ、少し硬めにして、丸めたおかゆをあげてください。お口を閉じないと食べ物を飲み込むことは子供だけではなく、大人もできません。お口を閉じることで(口輪筋を鍛える)、飲み込む力、嚥下力も向上します。(管理栄養士 こざわ さなえ)