※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

離乳食モグモグ期 食べない(7~8ヶ月/管理栄養士):絵本を読んであげましょう 

離乳食を食べてくれない

離乳食をはじめて1ヶ月経つのに「どうしてうちの子は食べてくれないのかしら?」とちょっと不安になったり、イライラしてくるママもいるのではないでしょうか?ゴックン期から2回食のモグモグ期の最初のころは赤ちゃんが食べる量や種類はあまり気にしなくても大丈夫です。でも、授乳が頻繁でお腹がいっぱいの時は食べないので、3~4時間は空けてください。このサイトではスケジュール表を無料でダウンロードできるようにしています。まずは授乳間隔を含めた一日の生活リズムを確認してみましょう。

このサイトを見てくださった方に『オリジナル離乳食スケジュール表』がダウンロードできるようになりました。

授乳時間が3~4時間空いていて、お腹がすいているはずなのに、口を開けてくれない、一口食べただけで口を開けなくなってしまうお子さんにママはあせってしまって、無理強いしがちですが、それは絶対にやめてくださいね。食事時間が恐怖の時間になってしまいます。その前にお子さんの性格をちょっと分析してみましょう。とても、慎重であったり、神経質だったり、周りの人や環境に左右されやすいお子さんではないでしょうか?

人はそれぞれ持って生まれた性格があります。大人になるにつれて、持って生まれた性格を引き継ぎつつ、経験を通して変わっていきますよね。赤ちゃんは「乳を飲む」という本能でこれまで生きてくることができましたが、これからは離乳食を通じて「自分で食べる」という生きる力を獲得していかなければなりません。親はその力を発揮できるように補助してあげます。

食卓の雰囲気を変える

照明がまぶしすぎたりしていませんか?好きな音楽や心が落ち着きそうな音楽をかけるのもいいかもしれません。また、好きなぬいぐるみや人形をそばにおいてもいいかもしれません。そして、一番大切なことはママが怖い顔をしたり、食べてくれるかなと不安な顔をしないことです。ママの顔で赤ちゃんの心も不安定になります。

笑顔で離乳食をあげてください!

五感を上手に利用する

5感とは味、香り、食感、見た目、音のことです。あなたのお子さんは他のお子さんに比べて、これらの5感に敏感ではないでしょうか? 離乳食を食べる前にまずは見た目です。かわいいお皿にのせてあげてもいいですね。香りというとやはり”だし”ですね。離乳食でしたら”かつおだし”が最適かと思います。まだ、この頃は1週間分を冷凍している方も多いと思います。ちょっと、香りを嗅いでもらえますか?あまり、”だしのいい香り”は感じられないのではないでしょうか?冷凍したものを解凍する際に茶こしなどで取った簡単かつおだしをちょっとかけてみると香りが違ってきます。

味や食感はお子さんによって、好みが違ってきます。ただし、基本的にはママが「おいしくない」と思うものは赤ちゃんも美味しくないのです。

ちょっと薄味だけど美味しいと思えるものを赤ちゃんにあげてください。

食事中のコミュニケーション

離乳食をあげている時、お子さんの顔は見えていますか?話しかけていますか?お子さんが口を動かしている間、スマートフォンを触ったりしていないでしょうか?先ほど、離乳食を食べることで「生きる力」を身につけていくとお話ししましたがそれは生物学的だけではなく、非言語的なコミュニケーション能力を身につけるという観点からも食事中のコミュニケーションはとても、大事になります。ママが一緒に同じものを食べて、「美味しいね」と語りかけることでお子さんはコミュニケーション能力を獲得できるようになります。コミュニケーションは言語だけでありません。「まねっこ」をすることで非言語的コミュニケーション能力を獲得していくのです。

『まねっこ』からはじめる脳育

生まれたとき、赤ちゃんは20cmから25cmの距離が一番見えるそうです。ちょうど、母乳を与えている時の赤ちゃんとママの距離なのです。ですので、生まれたばかりの赤ちゃんを幸せそうに我が子を見ているママの顔がインプットされ、赤ちゃんは顔に注目するようになります。

1~3ヶ月の頃、赤ちゃんは顔に何か変化があれば反応します。ママが話しかけてくれる顔をじっと見て歯や舌、唇の動きを注意深く観察して「まねっこ」しようとするのです。真似をすることで顔の筋肉の動きを脳で何とか調整しようとしているのです。赤ちゃんの学習能力ってすごいですよね。

6ヶ月なると見える範囲も視力も急速に発達します。ママの不安な顔もしっかり見られているかも知れません。そんな時はこんな絵本を読んであげてください。8ヶ月のころになると美味しい顔をしてくれますよ。

美味しい顔で

赤ちゃんにとってもママにとっても食事の時間は楽しい時間でなければなりません。「せっかく作ったのになんで食べてくれないの?」「今日は食べてくれるかな?」と思ってしまうと顔に出てしまって、お子さんに読み取られてしまいます。「ママも一緒に食べようかな?」と言って同じ離乳食を少し食べて見せましょう。数口でも食べてくれたら、無理強いせず、「よく出来たね。食べれたね」と褒めてあげてください。

ママが「おいしい!」と言って、口角を上げることで幸せホルモンである”オキシトシン”がたくさん分泌されますよ。

一人で悩まないで

「食べてくれない」「スプーンを嫌がる」「食べる量」などの写真や動画をママのコメントとともに投稿ください。管理栄養士がママ、パパの質問、疑問にお答えします。LINE ID Healthydishまで投稿をお願いします。投稿をお待ちしています。(管理栄養士 こざわさなえ)

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