※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

幼児食 鰻と高野豆腐(2歳4か月/あおいママさん):食べる量は?偏食の対応は?

ママのつぶやき

初めての鰻です。小骨が気になりましたが、食べられました。高野豆腐が大好きな息子。外食するとお子様ランチなどに付いていて食べる機会があり、唐揚げやフライドポテトもあげてみましたが、全く好きじゃないようで食べないです。カレーも好きじゃないし、周りのママから子供がよく食べると聞くものが好きじゃなく、不思議です。

まだまだ食事に興味がないようで、可愛くしても食べてくれなかったりして、ショックな日も多いです。男の子だからか?食事より遊びたいらしく、すぐに椅子から立ち上がってしまいます。

主人が怪我をしない身体を作ってあげたい!と言うので、いつも無理やり食べさせています。無理やりだと嫌いになってしまうかな〜?と、少し心配にもなります。

そして、最近プリスクールに通いだした息子。給食の写真を見たら、量がすごく少なくて、いつも食べさせている量は多すぎるのかな?と気になりました。プリスクールでのお昼ご飯は足りないのか、おやつはお兄ちゃんたちの真似をしていつもお代わりをするそうです。

みんなで食べるから楽しいのかな?

先生にも体の割にはすごい量を食べると言われたので、普段、無理矢理食べさせすぎなのか心配になりました。

もう2歳4ヶ月で今更ですが、最近は家では決まった時間以外は間食をさせない様に気をつけています。

管理栄養士のコメント

2歳になると個性がさらに顕著になっていきます。お友達のお子さんと違うものを好んだり、食べる量が全く違って、ママが不安になってしまうかもしれませんが、ご飯などの主食、豆腐、卵などの主菜、野菜などの副菜が毎食そろっていて、身長、体重が順調に増えているようであれば栄養不足はまず問題はないと考えていいと思います。食べる量が適量かどうかは、お子さんの運動量にも変わってきますので、まずは母子手帳に掲載されている成長曲線で確認してみてください。「食事時間は楽しい!」が基本ですので、無理やり食事を勧めることで「食事時間が嫌い」にならないようにしてくださいね。

間食の時間を決めているとのこと、とても、いい生活リズムを作っていますね。この頃の間食はあくまでも食事を補う補食で、おやつ、お菓子の時間ではありません。けれども、2歳を過ぎると ”どこにお菓子があって、どの状況になったら、大人がお菓子をくれるのか?”を子供はよく知っています。静かにしていてほしいときに、お菓子や甘いジュースを飲ませている大人をよく見かけます。そんな時は絵本やおもちゃなどお子さんが集中できるものとお茶を持って出かけましょう。もし、お利口に待ってくれたら、その時は褒めてあげて、1つだけ、好きなものを買ってあげてもいいですね。”がんばったらいいことあるぞ”と感じることで、いろんなことに挑戦できるお子さんになっていくことでしょう。

偏食の対応は?

あなたのお子さんはピーマン好きですか? ひと昔、にんじんは嫌われ野菜だったのですが、最近のにんじんはにんじん臭さ?が無くなったせいか?、甘みが増したせいか? 嫌いという子が少なくなりました。ピーマンは相変わらず、嫌われ野菜です。栄養素としてはβーカロテンが豊富ですが、これはブロッコリーなど他の野菜からも取ることが出来ますので、ピーマンを食べなくても栄養素としては他で補えばいいわけです。偏食の場合、親は栄養素不足のために子供の成長に問題が出てくるのではと心配になるかもしれませんが、栄養素は他の食材でも代用できるわけです。でも、栄養素の問題だけで片付けてしまっていいのでしょうか?

幼児期の心と体は体験によって、いろんなことを覚えていきます。味覚もいろんな味を経験することによって育まれていきます。大人でピーマンやゴーヤが嫌いな方はあの苦さが嫌いだと言われます。でも、好きな方はあの苦さが美味しいんだよねと言われます。同じ苦みなのにどうして違ってしまうのでしょうか? それはピーマンを食べた時に大人から ”ピーマンは苦いけど、美味しいね~” と言われ、そうかと思って、食べ慣れてしまったことだと思われます。ピーマン=苦い=美味しいと脳が覚えてしまったんですね。だから、大人の言葉かけって、とても大切なのです。

『うちの子はこの野菜嫌い』と決めつけず、切り方や味付けを工夫して、ほんの少しでも食べられたら、「すごいね!」とほめてあげてください。嫌いな食材を食べることが出来たという自信はやる気につながっていきます。その自信がつけば、物事に対して前向きに取り組めるようになっていきます。褒めることは食事以外でも構いません。お手伝いやおもちゃのお片付けが出来たら、ハグしながら褒めてあげましょう。

それでも偏食はすぐには直らないと思いますが、子どもは成長し続けます。今はあきらめつつ、時々は嫌いな食材を出してみてください。親が美味しく食べていると何かのきっかけで急に食べ始めて、びっくりさせられることがあります。

人間関係でも好き嫌いはありますが、世の中ではある程度上手に付き合っていかなくてはなりません。保育園や幼稚園という子供の世界でも同じです。食材の個性(苦味、パサパサ感など)を受け入れて食べることは、他人の個性も受け入れることにつながります。

食べることは生きることです。食育を通じてお子さんの体だけでなく、社会で好き嫌いなく、楽しく過ごせるように心も育んでください。(管理栄養士 こざわさなえ)

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