※通院中、治療中の方は主治医にご相談の上、参考にしてください

幼児食 手づかみ(1歳半/あおいママさん)保育園から帰ったら:食わず嫌い

管理栄養士のコメント

パクパクの様子がとてもかわいいですね。この頃は一口サイズの小さいサンドイッチをあげるのではなく、両手でつかめる大きさがいいと思います。自分で食べられるだけ前歯でちぎって、お口の中でパクパクして、少しづつ飲み込んでいくことでお口の周りや中の筋肉を鍛えていくことができます。この時に水分を与えないでくださいね。飲み込むのではなく、流し込んでしまうことで、飲み込む筋肉を鍛えることが出来なくなります。

この時期のパクパク食いで気を付けてもらいたいことは、食べている時にお口の中の食べ物が見えていないかどうかです。食べ物が見えてしまっているということは「口がきちんとしまっていない」=上口唇の力が弱いということになります。また、「ため食い」していませんか? ため食いは一口の量がわからずに一度にたくさん入れてしまったり、飲み込むのが下手な場合などに起こります。ゆっくり、噛んで食べるまで待ってあげましょう。(管理栄養士 こざわさなえ)

保育園から帰ったら・・・

1歳過ぎるとママが職場に復帰して、お子さんを保育園に預ける方が多くいらっしゃいます。夕食を作っている間に子供はおなかをすかせているし、お菓子をあげるわけにもいかないのでどうしたらいいでしょうが?という質問を受けます。その時は夕食の1品としてお子さんが一人で食べる事の出来る料理を先に出してあげてください。例えば、普通サイズのおにぎり、野菜スティック、ふかし芋など手づかみ食べ、フォークで刺さるものがいいですね。前歯でちぎって、お口に入れて咀嚼して、飲み込む(嚥下)できるものがいいと思います。自分で考えて、たくさんの経験をすることで脳に刺激を与え、賢くなってきます。ママは夕食の準備をしながら、子供の行動を見守り、助けを求められたら、手を差し伸べることがこの時期はたいせつです。最初から手を出してしまったり、逆に放置してしまわないよう心がけましょう。危ないことにも興味を持ってしまう時期でもあるので、それは気を付けてくださいね。

一人でもできたら、しっかりほめてあげましょう。ママやパパに褒めてもらうとお子さんは自信を持つことができます。同じ行動をして、また褒めてもらおうと思ったり、もっと褒めてもらうためにはどうしたらいいかを考え、より高度な行動ができるようになります。たくさん褒めてあげて成功体験を増やしていってあげてください。まずは夕食時間、一人で食べるところから始めてみませんか? ただし、料理が出来たら、ママと一緒に同じものを食べる。味はお子さんだけ薄味で。

食わず嫌い

1歳過ぎると、食べてもいないのに、見ただけで食材を嫌がるお子さんが増えてきます。いわゆる、食わず嫌いです。初めて見る食べ物を警戒して食べたがらない。これを新奇性恐怖と言います。大人も、初めて見る昆虫みたいなものを美味しいから食べろと言われても、味や触感が想像できなくて、躊躇してしまいますよね。お子さんはまだ、食体験が少ないために、新しく見たものに恐怖を感じている可能性があります。

食わず嫌いの原因

1、食べ物ではなく、まだいろんなものを食べるほど成長していない

2、食べさせられ方が嫌い

3、嫌いでも出して、親が美味しそうに食べる

食べず嫌いの中でも、野菜が一番多いと思います。野菜の苦み、えぐ味は「毒カかも?」と本能的に拒絶する味ですので、食べ慣れていかないと脳が美味しいと感じてくれません。1歳頃になると、手づかみ食べもできるので、生野菜を出すママ、パパが増えてきますが、本来、子どもにとって生野菜は食べにくい食材です。美味しく野菜を食べてもらうためには

〇生野菜や温野菜にたんぱく質を加える

〇野菜にとろみをつける

と、料理にちょっと工夫をこらしてください。野菜を一口でも口に入れることが出来たら、褒めてあげてください。恐怖を乗り越えられたんですから。

食べる力を引き出す=生きる力をつけていく

保育園から帰ってくると、甘えて、膝の上で食べたがったり、自分で食べずに、食べさせてほしいとせがんだり、「保育園で頑張ってるからしかたがないかな」と ついつい、膝の上で食べさせてしまったりしていませんか? 膝の上で食べると、お口の動きもわからないし、体も安定しません。やはり、食事は食卓で、デーブルに食具(スプーンやフォーク、コップなど)を用意して、座って食べさせましょう。忙しい毎日で時間を取れないかもしれませんが、食事の後に膝にのせて、絵本を読んであげることで、スキンシップは取れていきます。(管理栄養士 こざわさなえ)

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