管理栄養士のコメント
ゴックン期からモグモグ期に移行していく頃です。ママがゆっくり、スプーンを運んでいるところがいいですね。モグモグはお口の中で舌と上あごを使ってすりつぶすので、お子さんのお口がよく動いていることを確かめましょう。
すぐに、お口の中が空っぽになるなら、モグモグしていないかもしれませんね。もうすでにおいしい顔が作れるようになっていますね。きっと、いつもママが「おいしい!」と言って、「おいしい顔」をしているからだと思います。ママのおいしい顔も見てみたいですね。最後にはちょっと飽きてきているのでしょうか?お子さんの集中力は15~20分と言われています。この頃はだらだら与えるより食事時間は楽しい!を大切にしてください。
おいし〜い (はじめてであうえほんシリーズ) [ 石津ちひろ ]
離乳食の時間をもっと楽しくするためにこの絵本を紹介しました。ママの表情が豊かなほど赤ちゃんの表情も豊かになります。また、この頃の脳育には擬声語、擬態語がミラーニューロンを活発にしてくれます。実際に絵本の「読み語り」を聞いているときの子供の脳は感情の動きをつかさどる大脳辺縁系が活性するそうです。そこでもう1冊、赤ちゃんに人気の絵本をご紹介します。
おやさいとんとん (ママと赤ちゃんのたべもの絵本) [ 真木文絵 ]
野菜を切るときの音「とんとんとん」がとてもリズミカルでお子さんが集中して聞いてくれる絵本の一つです。野菜ともとても仲良しになれるかもしれません。(管理栄養士 こざわさなえ)
離乳食のポイント
モグモグしているかお口の動きに注意しましょう。モグモグ出来ていないようであれば、柔らかさはそのままでつぶさず、1cm角程度あげてみてもいいです。豆腐、かぼちゃ、ジャガイモ、サツマイモから始めてみてください。おかゆをスプーンの先に多めにのせてあげてみるのもいいと思います。きっと、お口の動きがよくなりますよ。お子さんの集中力は長くは続きません。ママが一度にほんの少ししか与えないことでお子さんの集中力は切れてしまいます。嫌になったら、用意した離乳食が残っていても適度に切り上げましょう。食事時間が楽しくない時間にならないように工夫してください。(管理栄養士 こざわさなえ)
赤ちゃんの不思議なからだの動き(7・8か月の頃)
<脚をバタバタさせる>
脚を上げて床に打ち付けたり、自転車こぎのような激しい動きをしていませんか? それは筋肉がついてきて歩く準備をしていたり、自分の意志で筋肉を動かせることがうれしくていろんな動きに挑戦していることが多いようです。筋トレをしていると思って、見守ってあげましょう。スポーツ選手の才能あり?かもです。
<頭ブリッジする>
首を使って、ブリッジして大丈夫かしら?止めさせた方がいいのかしら?と思うことはありませんか?赤ちゃんは自分の意思で体を変えることが出来るようになると、いろんな世界が見えるようになり、さらにからだを動かして違う世界を見てみたいと思い、いろんな動きをするようになるようです。首だけでなく、背中の筋肉もついてきています。ただ、まだ姿勢の保持が出来ていないために動きたくてウズウズしている状態のようです。体制を変えてあげたりして、いろんな世界を見せてあげましょう。
<口をお染めてブーという音を出す>
外出している時や静かに話を聞いている時にブーいう音を出されるとついつい止めてと口をふさいだりしてしまいますよね。たまたま口を細めて空気を吐いたら、音が出て、楽しいと思ってしまったからです。また、歯が生えてきてちょっとかゆい時に始めることもあるようです。たまたま出た音を自発的にやってみたら、また音が出た!と繰り返しチャレンジして音の大きさ、長さなどを試しているようです。
子どもは科学者です。自分で実験しながら、毎日いろんなことを学んでいるようです。大人から見ると、とても不思議な行動ですが、発達心理学の観点から見ると自然な発達段階のようです。